るろうに剣心

□第参
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『(あれが剣心か………まだ幼いのに………)』

「師匠!お帰りなさい。………隣にいるのは……?」

「あぁ、こいつは桜乎だ。仲良くしろよ」

「人間嫌いの師匠が客とは珍しいですね……」

「あぁ、こいつは客じゃねぇ」

「は?」

「こいつは俺の弟子だ」

そう言うと剣心は名一杯目を見開いた。

『私の名は藤桜乎。よろしく』

「あ……あぁ(汗)」

「よし。そうとなれば修行開始だ。ばか弟子、準備しろ。それから桜乎は少し見ていろ」

『はい』

「(なんで俺だけばか弟子;)………はい」

「…………こい」

「……いきます!」

ガキィン

凄まじい速さでぶつかった刀と刀から少し火花が散ると一本の刀が桜乎の方に飛んできた。

ガシャン

『……』

「……クソッ」

「…………勝負ありだな」

剣心は膝を付き師匠は息一つ切らさずに剣心の上で刀をあげている。

「師匠……参りました(汗)」

「ふん。交代にするか。ばか弟子、飯を作っとけ」

「(人使いが荒い人だ……)……はい」

「桜乎修行始めるぞ。準備しろ」

『刀はこれ使っていいの?』

澄麗が前に付きだした刀は村正。

「好きにしろ」

澄麗は村正をぐっと握ると清十郎に向かって構えた。

『出来るかな……師匠!いきますよ!』

「あぁ。こい」

澄麗は片足を深く下げると少し紅い目を光らせ砂埃を立たせて消えた。

「…………」

『龍槌閃』

ガキィィィン

澄麗の放った技で清十郎の髪の毛を数粍切った。

「…………やるな」

ストッ

『……見よう見まねですよ。すみません。髪の毛切ってまいました』

「構わん」

「師匠ー桜乎ー昼飯出来ましたよー」

「桜乎、お前は伸びるぞ」

清十郎はフッと口許に弧を描くと家に足を向けた。

その後に澄麗もついていった。

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