るろうに剣心
□第肆
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ザッザッザッ...
漆黒の長めの髪を高く結び、その髪を揺々と揺らしながら同じ所を何回も通っているその人物は澄麗だった。
『...迷った(汗)』
元々方向音痴な澄麗にとって山とは死に急ぐ道と変わりないのだ。
こんな所降りなければよかったと今更ながら深く後悔している。
『くっそぉ...休憩だ...』
一つの大きな木の影に腰をおろし目を閉じてふぅっと息を吐く。
ゆっくり目を開くと地面が黒く染まってきている事に気が付く。
『(なんだ?!)』
そして全て染まり終わった後、大きく地面に穴が空いた。
『(この間と同じ...またどこかへ飛ばされるのか?!)』
そしてそこに澄麗の姿が無くなった。
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