るろうに剣心
□第壱
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「ありがとうございました」
『なんで買ったんだろう……』
今更ながら後悔。
ただの白紙の紙にるろうに剣心と書いた表紙を巻いただけの本。
家に帰って靴を適当に脱ぎ散らしてもう一度その本を見てみる。
『……なんだろう………』
何かを感じる。
何かに惹かれている。
その白紙の頁に手を翳してみる。
その瞬間、白紙の頁が一気に光りだし、澄麗を一瞬にして包み込む。
『えっ…?!なに?!えっ…ちょ………』
そして光りが薄く消えてゆく頃には澄麗も共に消えていった。
そこには白紙の紙がひらひらと風に揺られて一つポツンと落ちていた。
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