遊戯

□裸の王様
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ある国に若く美しい王様がいました。
王様は両親や家来に甘やかされて育ったため、少し…いや、かなりわがままでした。
王様は洋服を仕立てるためお城に仕立て屋を呼びました。
王様は仕立て屋にこう言いました。
「この国で一番の洋服を作れ」
「わかりました。そのかわりと言ってはなんですが…王様と生活を共にさせていただけないでしょうか」
家来たちは、大切な王様と生活を共にするなどありえない事だと猛反対しました。
しかし、王様はあっさりと承諾しました。
こうして仕立て屋と王様の共同生活が始まりました
一日目、仕立て屋は採寸をするわけでもなく王様のチェスの相手をしただけでした。
その日の夜、王様がベッドへ入ったとき仕立て屋が中に入ってきました。
「えっ!?…なんだ!」
「え?…いやぁ…この国一番の洋服を作るために…触らせていただきたいんですが…ダメでしょうか…」
そう言われては王様も断れません。
「し…仕方ないな…あっ…あんまり触るなよ…」
「触りますよ…サイズを測るんですから。気にせずに寝てくださって結構ですよ?」
そうはいってもなんだか変な感じがします。もちろん寝れるわけもなく抱き合ったまま朝になりました。

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