桜からの手紙
□少しの勇気
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あれから優子たちとは普通に仲良くなりメアドも交換した
それによって前田先生が受け持ってるクラスにも少しだけ自由の話が出るようになったらしい
まぁいい回してるのはもっぱら優子がいるラクロス部だけど
でもそのおかげで自由が放課後とかに校舎の中にいてもあまり変な目で見られなくなったことには感謝しなきゃならないな
そして今日は少し早めに桜高校に行くことができた、できるかぎりの時間はあそこを見守るのに費やしたいと思った
そして碑文ヶ丘高校高校についた時にはこっちも授業が早く終わったらしく生徒たちが帰っていた
自由は篠田先生に会うために職員室に向かおうとしたがそんな自由の目に1人の生徒の姿が映った
『・・・・・・・何してるんだろ?あの子・・・』
その女の子はずっとゴミ箱の前に立っていた、しばらくしたら何かをゴミ箱の中に捨てた
気になった自由は何を捨てたかを確認する、良い子はマネしちゃ駄目だからな
『・・・・・・・これって・・・前田先生の手紙なんじゃっ』
それは以前に優子が自由に見せてくれて手紙とまったく一緒の紙だった、そこにはおそらく捨てた子の名前であろうものが書いてあった
『柏木・・・由紀・・・・あの子の名前かな?』
「あの・・・・・何してるんすか?」
『へぇ!?あっいやっその・・・・・』
「もしかして・・・・・噂の入野自由さんじゃないんですか!?」