桜からの手紙

□失う辛さ
1ページ/3ページ




自由は都内にある墓地に来ていた、先ほど買った花束を持ちながら




自由は墓地の中を歩きとある墓石の前に止まる、その墓石にはこういう名前が刻まれていた


”松井珠理奈”


『もう2年経つのか・・・・君が亡くなって』




珠理奈・・・・自由にとって初めて出来た大切な人




早くから両親を亡くした俺にとって・・・・珠理奈が最初に出来た大切な存在だった




でも・・・・自由は珠理奈を失ってしまった、2年前のあの日に・・・・


”2年前”




その日は雨だった、自由はまだ高校1年生で珠理奈は碑文ヶ丘高校の1年生だった




まわりの友人からは美人な彼女出来て羨ましがられていたのが懐かしく思える




その日っ自由は珠理奈と会う約束をしていた




それが嬉しくて自由は雨にもかかわらずテンションが上がっていた




授業が終わってからは更にテンションが上がり、傘をさしながらウキウキ気分で学校を出た


『早く珠理奈に会いたいなぁ〜』




”ブゥゥゥゥ”ポケットに入れていた自由の携帯が振るえた、珠理奈からだと自由はすぐさま携帯を取り出した
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ