桜からの手紙
□いなくなって知る大切な存在
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本日も放課後の桜高校に行くために自由は通学路を歩いていた
ちなみに自由の存在は由紀がいるクラスではかなり広まっているらしい
まぁともちんに知られたことがまた広がりを加速させたのかもしれないな
『・・・・・・着いたっじゃあまずは篠田先生に』
「自由さんはそんな人じゃないよ!!」
『ふぇ!?』
いきなり自分の名前が呼ばれて驚いた!あたりを見渡すと誰もいない・・・・・あっ下駄箱の方に誰かいる
自由はこっそり忍び足で下駄箱の方へと歩いた、遠くから見るとそこには由紀と2人の女子がいた
『(誰だろ?由紀のクラスメイトか何かかな?)』
「そんなに怒鳴らなくてもいいじゃん、私はただ変なことされてないって言っただけだよ」
「そうですよ!私と佐江は柏木さんのこと心配して言ったんですよ」
「2人から見れば男の子なんてそんな風にしか見えてないってことでしょ!?自由さんはそんなことする人じゃないよ!!」
由紀・・・・随分迫力ある声で怒鳴ってるな、一体何があったんだろ?
自由は悪いことだと思いながら耳を澄ませて聞く
「自由さんはとても良い人だよ!!私がこうやって誰かと会話できるようになったのも・・・自由さんのおかげなの、だから自由さんのことそんな風に言う人は・・・・絶対に許さない!!」
「ごっごめん、私達が言い過ぎたよっ」
「悪気があったわけじゃないんです、本当にごめんなさい柏木さん」