桜からの手紙

□負荷の意味
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「気にしないで、さすがに女子高の中を男子1人で歩かせるわけにはいかないから」


『はは・・・確かに』




ごもっともな意見です、自由はそう思いながら篠田先生の後をついていった




しばらく歩くと職員室と書かれた部屋に到着した


「前田先生、お客さんですよ」


「んっ誰ですか?」


『あっ・・・どうも』


「ああっ入野さん、来てくれたんだね」


『ええっなんかあの桜の木が気になっちゃって』


「ありがとう、君みたいな人がいてくれてっきっとあの木も喜んでるよ」


『ならいいんですけど・・・・あれ?なんですかその荷物』


「ああこれかい?今日で僕っ教師を引退したんだ」


『引退!?どうしてですか!?』


「・・・・言いにくいことなんだけど・・・・すい臓がんなんだ、僕は後・・・・・3ヶ月しか生きられないんだ」


3ヶ月・・・・それじゃあと少ししか生きられないってことじゃないか!どうしてそんな状態になってまで・・・・


「入野さん」


『っ・・・なんですか?』


「もし・・・もし君が良ければ・・・僕の変わりにあの木を見守ってほしいんだ」


『俺なんかで・・・良いんですか?』


「不思議だと思うよね、まだ君と出会ってから数日しか経ってないからね、でも僕は・・・・君だから頼みたいんだ」




自由の近くにやってきた前田先生、その目はとてもまっすぐで澄んだ色をしていた
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