桜からの手紙
□親の存在
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『何?』
「自由さんって……どうしてそんなに優しいんですか?」
『どういう意味かな?』
「優子にしても柏木さんにしてもみんな自由さんと出会ってから変われたんです、板野さんも渡辺さんも佐江もみんな……」
『俺はただ前田先生の手紙の意味をよく考えてみなよって言ってるだけだよ』
「それですよっどうしてみんなが悩んでいるのが分かるんですか!?」
『さぁ……俺にもよく分からないけどさ』
「そう……ですか、すみません変なこと聞いちゃって」
『気にしてないから大丈夫だよ』
「ありがとうございます、じゃあ後お願いします」
『了解しました♪』
右手で兵隊みたいに敬礼した、するとみなみも真似て敬礼した
みなみは笑顔で教室から去って行った、けど……なんか引っかかるな〜
『なんか……辛そうな顔してたな』
笑顔で話していたけど……自由にはその顔がどことなく悲しい顔をしているように見えた
『(本当に俺どうしちゃったんだろう、いつからこんなことを感じるようになったのかな?)』
次の日、自由は前田先生に桜の木の報告を兼ねてのお見舞いに行った
前田先生は今のところまだ元気そうだったので安心した
「そうですか………まだ咲く気配はないですか」
『はい、すみません頼まれたのに何も出来なくて』