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□不器用でも君が好きなの
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綺麗だと思った。
いつもは髪で隠される彼女の白い首筋がネックレスをつけようとすることによってちらりと見える。
なんでこんなに背徳的なんだろうな と考えながら見つめていると
「どうしたんですか?」とのお言葉と「つけられないです。つけてくれますか?」と頼まれた
「ほら、後ろ向け。」と彼女をくるりと逆に向かせて黒髪をそのへんにあったシュシュでまとめると白い首筋があらわになる。
キスマークは彼女の希望で首にはつけないようにしているけど、ひどく魅力的で誘惑されてしまう
ぱちり とネックレスをつけ終わり彼女がこちらに向こうとした瞬間。
ぺろりと首筋に舌を這わせる。
「やっ…。伏見先輩!?」
「あー、悪い。オレあんまり自制出来る自信ないかもしれないな」
軽く首筋を食むと
「ふぁ…ん。」
と、喘ぎ声にも似た声が聞こえて思わずむさぼる様に首筋に吸い付く。
「…くすぐったいっで…す…!」
「どの口がそんなこと言っているんだ?」
手を首の後ろに回してぎゅうっとなまえを抱きしめて肩に顔をうずめる。
「な、なんですか?」少し不安を孕んだ声でなまえが聞いてくる
耳朶に触れるくらいの近さでなまえに
「キスマーク今日はつけるから覚悟しとけよ?」と告げ首筋に再び強く吸い付いた。