第三部

□帰還
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「……あれ?」


家の近くで違和感に気がつく。
いつもと違う。空気が、なんだが胸がざわつく。
敵の気配でも、ストーカーでもない。
…………、先輩でも無いようだし。

先輩だったらこんなじゃないか。

右手にクナイを隠しながら家へと向かう。


「!」


電気が点いてる。
どういうことだ?

チャクラを探ります、そこでようやく理解した。



ナルト。
帰ってきてたのか!!




合鍵は渡してあった。チャクラはナルトのものだ。ならば、間違いはない。


扉を開けて中に入ると、買い物袋を机に置いて、まるで電池が切れたかのように机に突っ伏して寝ているナルトが居た。
スースーと寝息を立てている。

随分大きくなった。

背も伸びて、顔付きも男らしさが増していた。

髪を撫で上げる。
相変わらずのキラキラと光を反射する金髪。

ああ、ナルトが帰ってきた。




「おかえり」
















さて、ナルトをベッドに運んだし。
買ったものを冷蔵庫に突っ込んだ。

ナルトの植物たちも秘密部屋から取り出して水をあげて外に出す。

何時なんどき何があるか分からないから、必要なものは“全て”持ち歩いてる。

それこそ本に始まり、衣装、片身、寝具、忍具、食料。
そんでナルトの植物君達。

後で戻してやろう。


「にしても……」


積み上げられたナルトの買ったもの。
全てカップラーメンである。


「ラーメン好きは相変わらずかー(笑)」


そのブレ無さに感激する。

朝起きたら、ちゃんとしたご飯を、まずは振る舞ってやらなきゃな。
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