§ ジュビアが歩く

□ジュビアとロキ
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ジュビアが歩く。
てくてく歩く。
今日のお空は 雨霰。
バラバラ傘にあたるけど、

ジュビアは歩く。
てくてく歩く。

大きな公園小さなベンチ、
おめかしロキに会いました。
「こんにちは。何してるんですか?」
「やぁ、ジュビア。これからデートに行くんだよ♪」
「いつも相手が違いますよ」
「すべての女性は僕のもの♪」
ジュビアは違うと首を振る。

「ジュビアは例外」ロキは笑う。
「手を出したら、槍が降って殺される」
「それは、どういう意味ですか?」
ジュビアが首をかしげると、ロキはこれまた、したり顔。
「くすくす、本人に聞いたら良いよ」
ますます意味が分からない。

「あぁ、そう言えば」とロキが言う。
「この先の展望デッキに氷使いがいたような」
「!!」

にやけるロキにお礼を言って
ジュビアは別れてまた歩く。
てくてく歩く。
てくてく歩く。

目指すは、胸が高鳴る空の下。


続く

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