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□俺は龍のように舞う
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1 舞ってますか?
海王高の上地龍舞。
そいつには無敗伝説があるという。
そいつはどんな奴が、どんな武器を持っていても、龍のように素早く舞うように敵を倒していくらしい。
そんな伝説の男を倒そうと各地からいろんな奴がくる。
しかし、まだ無敗伝説があるらしい…
なんて朝だろう。
雷は鳴り、空は真っ黒。
しかも、柄の悪い奴らが二十人ほど俺を囲んでいる。
なぜ朝から来るんだよ。暇なのか。暇なんだろ。絶対暇だよ、こいつら…
「上地龍舞。覚悟っ。」
敵が襲ってきたので、とりあえず倒した。
倒した後、人がたくさん倒れている中で俺は思った。
『遅刻するんじゃなかった』
私立海王高校。略して海王高。
そこはとても珍しい高校でヤンキーばっかりの学校である。
しかし、ヤンキー達は健全に授業を受け、部活動をし毎日青春しまくっている。
なのに、なぜヤンキーと呼ぶか、それは海王高の校訓が関与している。
〜海王高校校訓〜
1・校内での私闘を禁ずる。
2・校外で売られたケンカは買え。
3・文武両道を心がけ。
4・負けたら、勝つまで帰ってくるな。
これが、海王高の校訓である。
先生もものすごく強いわけで、校内での乱闘があれば全員沈めてしまう。
そこで、ヤンキー達が考えた。
『学校にきたらケンカが出来ない=ケンカも青春もできる』
と勘違いしヤンキー達からしたら理想的な学校と言えるわけだ。
俺は、高校はどこでも良かったので、名前がかっこよかったのでここを受けた。
そして、入学してからヤンキー高校だったことに気付いた。
この校訓を守らなければ、一年間の放課後掃除をしなければならないのと、強化授業というケンカのキツイ特訓が待っているらしい。
隠しても、すぐに情報が学校にはいる。
隠すこともできないので、とりあえず守らなければならない。