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□愛しい
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みんな疲れて
バスの中で寝ている。
指原のとなりで寝ているのは
北原。
指原が大好きな北原。
時折、小さな声で寝言を言う。
「…り…のちゃ…ん…」
なんとも可愛い。
そんな北原の頬を
人差し指で突ついたり、
つまんだりして遊ぶ。
そんなことをしていたら
北原が
指原に寄りかかってきた。
『…りっちゃん、起きた?』
「………」
『…里英』
下の名前で呼ぶと
バッと起き上がり、
指原のことを驚いたような目で
見る。
『起きてんじゃん』
「そんなことより今、
里英って呼んだ?」
『うん。よんだよ?』
「…そっか…//////」
そういうとりっちゃんは
窓のほうを向いた。
『りっちゃん?』