詩ー狂愛ー
□白雪姫
1ページ/1ページ
『白雪姫』
貴方は私の王子さま。
眠りについた王子さま。
可愛い寝顔の王子さま。
ゆっくり顔を近付けて、
貴方の唇にキスをする。
それでも貴方は目覚めない。
毒リンゴを口にして、
眠りについた王子さま。
貴方が食べた毒リンゴ。
私が差し出した毒リンゴ。
ごめんね、
少しだけ苦しかったよね。
でも、すぐに眠れたね。
貴方のかじった毒リンゴ。
重ねるように口にした。
その瞬間に、
私たちは永遠になれるの。
愛しています、永遠に。
おやすみなさい、永遠に。
私だけの、
王子さま。