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□君がいたからなのさ。
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いつもの昼下がり。
柔らかな日差しが万事屋の中に差し込み、小さく小鳥のさえずりが耳に触れた。


「千鶴……まーだかな」


一人、そう呟いた銀時は目を伏せた。
今日は千鶴の合格発表の日。
顔を真っ赤にして、行って来ると告げた千鶴は朝早く、会場に向かっていた。



銀時がふぅとため息をついた刹那、叩くようにドアが開いた。




「銀時!」

「おぅ、どーだった」



涙を浮かべ、うつむく千鶴に、銀時はうすら寒い予感を感じていた。

まさか、なんて考えたく無い。
しかし、それが現実なら受け止めてやらないと。




あれこれ考えを巡らせている銀時の前で、不意に千鶴が顔を上げた。




「ねぇ、銀時! 受かったんだよ! 合格したの!」
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