魔法少女☆magi

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______ひらけ〜〜っゴマ!!


部屋いっぱいにアラジンの可愛らしい声が響き扉が開く

正直天使である可愛い撫でくりまわしたい寧ろ私の心が開いちゃったよアラジンどうしよう

おっといけないそういや今シリアスな場面だったので話を戻そうか 開けるとそこは一言で言えば都市だった

取り敢えず一番目立つ塔から行く事になった

カツーンカツーンと静かな雰囲気で私達の足跡だけがなり少し不安である


「なーこの“迷宮“出たらさ俺にも紹介してくれよウーゴくん ついでにお前の事も色々な!」

「うんいいよ!なまえちゃんの事も沢山教えてくれると嬉しいな」

『私!?』

「だめかい…?」

『いいよ!!アラジンの頼みなら何でも!!!』


単純馬鹿 上目遣いする辺りこの子実は狙ってるんじゃないかなと思った


『やっと着いた…!』

「開けてくれアラジン!」

「うん!」


先程の様にアラジンが扉を開けると宝物庫ではなく物置と言った方が良さそうな部屋である

中には石で出来たもの 寧ろこんなに細かく全て石で出来るなんて逆にお宝なんじゃ………なわけないか

結局お宝は一つもなく出る事に そもそも本当にお宝なんて本当にあるのかねえなんて思いながらアリババ達は出口へ


『…ねえこの石一つぐらい貰っても、』

「わぁああああ!!!」

『ど、ど、どうしたの!?そんなに石が嫌だった!?!』


振り向けば思わずひっと声が漏れる

傷だらけで血を流しているゴルタスが倒れてきたのだ


「ち、ちくしょう テメーやる気か!?なまえ下がってろ!!」

「待ってアリババくん!この人もう…」

『し、んで…る?』


実はまだ生きてるんじゃないかと疑いつつそっと近寄って見るとゴルタスの背中には沢山の刺し傷があった

…………まさかこれって


「アラジン!!」

『え?』


アリババの叫ぶ声で反応し下に下げてた顔を上げると何かが勢いよく横を通り過ぎる

その方向へ目を向けると微かに青色の髪の毛が見えた______間違いなくあれはアラジン


『あ、っ…アラジン!?』


わたしは姿を見つけるや否や走り出した 遠くでアリババの声が聞こえる

アラジンの側まで行けばそっと心臓に耳を澄ませる

ドクンドクンッ、と聞こえ一先ずはホットした そんな安心もつかぬま赤髪の女の子モルジアナちゃんが来た

アリババは領主とやりあっている 此処は私がアラジンを守るしかない…!

アラジンを後ろにし守る私はモルジアナちゃんと睨み合う……いや見詰め合うの方が正しいのかも知れない


「今すぐに退いて下さい…貴女じゃ私に敵いませんよ」

『やって見なきゃ分からないそんな事 それに例え適わなくても私は逃げない アラジンは沢山私を助けてくれた……大事な友達だから』

「っ、退いて下さい!さもないと…」

『殺してもいいよ でもモルジアナちゃんはそんな事出来ないって分かる』

「何も知らない癖に……っ」

『分かるよ!!君の眼を見れば!どんなに辛い思いしてきたのかも、あの領主が怖いのも』

「!」

『でもモルジアナちゃん、もう大丈夫 私達が付いてるから』


怖がらせないように出来るだけ柔らかく微笑み手を差し出す すると彼女は震えながらも手を差し伸べようとする

しかし_______今すぐ助けろモルジアナ!!、その領主の言葉ではっとしたように手を戻しあっという間に自慢の脚力でアリババの元へ向かって行ってしまった



(嗚呼やはり彼女はあいつに縛られてる)
(私は役に立てない、のかな)







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