魔法少女☆magi

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私も直ぐにアリババの元へ行きたい所だがアラジンがまだ気を失っている為動けない


「…んん、ここ、は、確か僕……」

『アラジン!良かった目が覚めたんだね…!』

「なまえちゃん……?ごめんよ心配かけたね」

『いいのいいの 身体は平気?』

「うん有難う」


アリババくんは?と聞かれ目を向けるとアリババが倒れておりそれを蹴り続ける領主の姿があった

あ…った、助けに行かなくちゃ……!


「大丈夫君の所為じゃない」


アラジンにまるで私の心を読み取ったように言われそして僕に任せてと一言いえば近くにあった石の杖を手に取った

_____そんな物で何を、と思ったがアラジンだときっと助けてくれる安心出来るのは何故だろう

アラジンが石の杖を向けると彼女が持っていた剣が折れたのだ


『すご…い………あ、感心してる場合じゃない!アリババ!!』

「アリババくん大丈夫かい?」

「あ、ああ…それよりお前ら気をつけろ……あの女やばいぞ……」

『ごめんもっと早く駆け付けてれば、っ』

「はは気にすんな 女に守られるなんてだせえし…」

「なまえちゃんアリババくんをお願い」

『う、うん アラジンも気を付けてね…?』


えへへ有難う、と言って愛らしく笑うのはいつものアラジンだった

私達の前へ立ち笛を返して申せば君はそいつらばかり贔屓するから返せないと言い張る領主

すると怒ったアラジンは杖に何かを灯した いや集めたと言った方が正しいのか

私には何が起こっているのか全く分からなく混乱してるばかりだった


「彼こそが……偉大なる創世の魔法使い……!!」

『…………マギ、』「マギ!!」


え?今私なんて…?自分の口から出た言葉が信じられなくて耳を疑った

マギ?そんなもの知らない でも私は確かにしっかりとマギと無意識にアラジンを見ながら発したのだ


「なまえ…?」

『!ご、ごめん!余りにもアラジンが凄くて吃驚しちゃった』

「(確かにこいつは今マギと小声で…まさか知ってる、)」

『それにしてもマギって何?魔法使い?って事はアラジンは魔法少女??何それ可愛い萌える』

「(……なわけないよな、空耳か)」


可愛い魔法少女(正確には少年)アラジンを見るといつの間にかモルジアナちゃんは不思議な光に捕まってて領主の前に居た

笛返してと言うアラジンに震えながら返すジャミル やっと全て終わったと思いきやまだ諦めてないらしく必死に説得するみっともない彼の姿があった

親を貶し、人をゴミの様に扱い、醜い法を作り………そんな貴方の何処が凄いと言うのだろうか


「だから僕を…王様に!!!」

「王様…何のことか分かんないけど僕は…おにいさんのことそんな大した人じゃないと思うよ」


そう言い放った冷たい瞳のアラジンにぞくりと鳥肌が立った

いつもは明るくて愛らしい子がこんな瞳出来るなんて………


「大丈夫かい?アリババくん、なまえちゃん」

『わたしは全部平気、それにしてもアラジン凄いね!あんな事が出来るなんて只者じゃないって感じ!!』

「そうそうスッゲーな!さっきのはなんだ?精霊か?魔法使いなのか?お前、一体何なんだよ?」

「何って…僕は君達と”迷宮攻略“に来た、君達の友達さ!」


さあ冒険の続きをしようと言う言葉に私達は一度顔を見合わせ笑顔で返事する

アリババの身体を支えつついつもこの子は私達に希望の光をくれるなあなんて思いながら

歩き出そうとした途端アラジンの持ってる笛が光り奥にある壺と共鳴してるような現象が起こった


『こ、怖いから近付くのやめよ……ってちょっと!何触って…………うわ!?!?!』


アラジンに壺に触った瞬間物凄い現象が起きた 台風のような嵐のような

ぎゅうと目を瞑りこの激しい現象を収まるのを待つ 暫くするとしんとなり異様な空気になったのが私でも分かった

恐る恐るそっと目を開けるとそこには巨大な魔人が居たのであった



(ごくりと息を呑む私)
(一瞬だけ目が合った気がした)







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