本棚〜オリジナル〜

□only one brightness
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第一話  エクラ

この世界は輝きであふれている。
昔からの母の口癖!そんな言葉を聞いて育った私 エクラ・デクヴェルト は今、村の近くの丘にたっている。
「これから、この広い世界に出るのか、楽しみだ!」
そう、今での13年間、村の掟で村の仕切りから出ることは、一回もなかった。13歳になった今日、初めて村の外に出る。
「エクラー」
大声をだし私を呼ぶのは ヴァン・ヴェリテ 私の幼馴染だ。ヴンは、私より28日早く13歳になったのだが、私が出るまで待っていてくれたのだ。
「おめでとう!出る準備は出来た?」
ニコニコ優しい笑顔を私に向けながら聞いた
「うん!いつでもいけるよ!」
笑って返す
「そうなんだ!じゃあ行こうか!」
手を出し私に向ける
「うん!」
私は出された手をつかみ、握る、そして、走り、笑いながら降る。村の敷地に戻ると、ヴァンが
「自分の荷物を持ち、ゲートの前に集合」
と言い、わかれた。私は荷物を持ちに家へと戻った。家に入ると、弟の レーヴ がいた。
「頑張ってこいよ」
いつも、にくまれぐちしか言わないレーヴが応援をしてくれている
「ありがとう!レーヴ!元気で!」
眉を八文字にして私をチラッと見た。その後、にっこりと笑い
「おう!」
元気に返事をしてくれた
ガッタン
重たい扉を閉じてゲ−トヘ向かう。着くと、村の人々が見送りに来てくれていた。「がんばれ」とか「気をつけてな」など、多くの人に、声をかけてもらった。
「今まで、ありがとうございました」
言うと、ゲートの外を向き二人で歩き出した
これから、物語が始まる
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