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□ナナ様へ
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あれ?今、ボクの声に被さって、もう一人の声せぇへんかった?
隣を見ると十番隊長さんが、ボクと同じように驚いた顔して立っとった。
「あれ?十番隊長さん、いつからおったん?」
「最初っからここにいたわ、ボケー!!」
ちっこいから見えへんかってんな。
「てめぇ今、心ん中で俺の事馬鹿にしただろ?ちっこいとか思っただろ!?」
「乱菊ぅ〜!やったなぁ!」
「無視すんな!!」
乱菊に抱き着くと、彼女も嬉しそうに笑った。
「おめでとうございます、市丸隊長、松本副隊長。今三ヶ月ですよ」
「四番隊長さん、おおきに!」
「ですが油断は禁物ですよ。出血しています。安静にしてて下さいね?」
「出血!?子どもは大丈夫なんですか!?」
乱菊が泣きそうな顔で言うた。
四番隊長さんはニッコリ笑う。
「大丈夫ですよ。ですが、くれぐれも無茶はしてはいけませんよ」
「はい!」
ボクも乱菊のお腹を触って、二人で笑い合った。
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