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□みさ様へ
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『たとえ何度生まれ変わっても』
僕が最期に見たんは、綺麗な蒼。
空の色やない。
世界で一番愛しい、君の瞳の色。
せやけど、その瞳に映る僕は血まみれで。
君は端整な顔を歪めながら、泣いとった。
(…こんなはずじゃ…なかったんにな…)
誰でもない、ただ君だけは泣かせたくなかったのに。
(…大丈夫やで。泣かんでも、僕らは絶対、また逢えるから…乱菊…)
そう君に伝えたかったんやけど、声も出ぇへんくて…
そのまま僕の意識は暗い闇の底へと沈んでいった。
ごめんな、
乱菊。
絶対君を、
見つけ出すから…