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□KAMU様へ
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 「今日はどないするー?甘味屋でも行こか?」

 「んーん。さっきらんらんのとこでいっぱい食べたから、今日はいいや〜」

 「…。そーか。十番隊副隊長さんの事やから、珍しいお菓子が仰山あるんやろねぇ」


 一呼吸置いてから、いつもの口調でギンちゃんがそう言った。


 やっぱり。
 
 らんらんの話をする時のギンちゃんは、穏やかに笑う。

でも、どこか寂しそう。


 「うん!今日はね、現世のお菓子でばーむくーへんっていうお菓子を出してくれたよ〜」

 「そら良かったなぁ。ぜひ僕も食べてみたいもんや」

 「なら、今度一緒にらんらんのとこ行こうよ、ギンちゃん!」

 「…。そやね。楽しみにしてるわ」



 そう言うけど、きっとギンちゃんは行かない。


 らんらんに会うと、心を閉ざしてしまうんだもん。


 それって、特別って事だよね?

 わざと避けてる事も、あたし知ってるんだ。


 でもね、それはらんらんも一緒。


 ギンちゃんとすれ違う時、表情を固くして霊圧をグッと抑えるの。


 きっとそうしないと、霊圧が大きく揺らいじゃうんだと思う。



 そして二人は、寂しそうな顔をする。



 どうしてかなぁ?

想い合ってるはずなのに、どうして二人はあたしと剣ちゃんみたいに仲良しでいられないのかなぁ?



 あんなに辛そうにするなら、くっついちゃえば良いんだよ。



 だけどきっと、そうできない理由があるんだよね。
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