Request

□ナナ様へ
3ページ/6ページ

 あれ?今、ボクの声に被さって、もう一人の声せぇへんかった?

 隣を見ると十番隊長さんが、ボクと同じように驚いた顔して立っとった。

 「あれ?十番隊長さん、いつからおったん?」

 「最初っからここにいたわ、ボケー!!」

 ちっこいから見えへんかってんな。

 「てめぇ今、心ん中で俺の事馬鹿にしただろ?ちっこいとか思っただろ!?」

 「乱菊ぅ〜!やったなぁ!」

 「無視すんな!!」

 乱菊に抱き着くと、彼女も嬉しそうに笑った。
 

 「おめでとうございます、市丸隊長、松本副隊長。今三ヶ月ですよ」

 「四番隊長さん、おおきに!」

 「ですが油断は禁物ですよ。出血しています。安静にしてて下さいね?」

 「出血!?子どもは大丈夫なんですか!?」

 乱菊が泣きそうな顔で言うた。

 四番隊長さんはニッコリ笑う。

 「大丈夫ですよ。ですが、くれぐれも無茶はしてはいけませんよ」

 「はい!」 

 
 ボクも乱菊のお腹を触って、二人で笑い合った。


****
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ