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□01.焦がれる
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※現パロ、受験生です
※ジャーファルさんでてきません












湯冷めがしやすくなってきたこの季節。お風呂上がりで頭を拭いていると、机の上のスマホが振動した。



ピロロン




彼のためだけに設定した音に心臓を掴まれたような気がした。
待ちかねていたその音に勢いのままに手を伸ばし、受信したメールを二回読んで、それを保護しSDカードに移動させる。
慣れた手つきでスマホの画面を撫で、操作していると見慣れない画面に指を止めることになった。



ーSDカードがいっぱいですー




いきなり画面に表れた無機質な文字。

え、なんで?

該当フォルダを開けてみるとそこには何百通ものメールと百少しの写真が入っていた。
メールの方には他愛もない雑談が、写真の方には一つ残らず銀色の髪が写っていた。

毎日毎日学校で会っていたけれども、学校では毎日しゃべる機会があるわけでもなく、少しマニアックな趣味(食玩集め)がたまたま一致したから始めたメールのやりとり。そこから少しづつ気がつかない内に芽生えていた淡い恋心。



脈があるようなないような、そんな関係も早3年。私もジャーファルも受験生になり、更に自宅学習期間に入って毎日会うこともなくなった。

そんな中届く彼からのメール。


大したことのない趣味の話と互いへのエール。毎晩2通ずつくらい送りあうそれは私にとってとても大切なものになっていた。

ジャーファルと話したい、会いたい、また世話をやいてほしい。
どんなにそう思っても彼がスマホから出てきたりして目の前に現れることはない。
だから、変わりにせめて彼との痕跡を。



こんなに登校日が待ち遠しくなる日が来るとは思っていなかった。















あとがき
はい、随分前に書きました。それはもう、半年ぐらい前に。
この季節は完全に冬なのでまだ気が早いかなー、とも思ったんですがアンケートにてジャーファルさんへの愛を叫んでくださった方がいたので、それに便乗して勢いで乗せときます。
ちなみに、叫んでもらうのは大歓迎です(*^-^*)

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