光の君
□B長い夜
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ベッドに押し倒され、両手を上で抑えられて3度目のキスをされた。
今度は最初から遠慮のないキスで、祐麒はまた抵抗出来なくなっていた。
ガチャリと頭の上で音がしたと思ったら、柏木先輩が離れた。
両手が動かせないのに気付いた祐麒が上を見ると、両手に手錠が嵌められていて、ベッドの上の方で固定されていた。
「ちょっと、先輩!冗談だろ?!」
「ははは、これでユキチはもう僕の思いのままだ。」
なんて怖い事を言ってるし。
「なんでこんなモン持ってんだよ!!」
「ユキチと遊ぶ為に通販で買ったんだ。他にも色々とね」
なんて言いながら大きな黒いバッグを持ってくる。中身を想像したくない・・・。
「冗談じゃない!離せよ!そんな変態みたいな事ッ!!」
思い切り暴れるが手錠もベッドも頑丈で外れない。
「僕とキスしてて気持ちよかったんだろ?」
「そんな訳・・・!」
ないとは言えなかった。
「あの日もユキチの身体がどんな状態だったか僕が気づいてないと思ってたのか?」
「・・・っ!」
祐麒は言い返せなくなって顔を背ける。
悔しいけど今だってさっきのキスで身体は反応しまくっている。
「あっ・・ン・・・」
ふいに服の上から胸の突起を摘まれて声が出た。
祐麒は自分でも信じられない位に甘い声がでてしまって、羞恥で耳まで赤くなった。
「ユキチは可愛いな」
シャツのボタンを外されて、今度は直に胸を触ってきた。
柏木先輩の指が突起に当たる度に身体はビクビクと反応するが、祐麒は声を出さないように必死に耐える。
「どこまで我慢出来るのかな」
柏木先輩は楽しそうに言うと、胸の突起に舌を這わせた。
舌先で転がし、吸いつき、片方は指で弄る。
「ん・・・はぁ・・んん・・・ふっ・・」
初めて感じる刺激に祐麒は呼吸が荒くなり、我慢していた声が漏れるのを、止められなくなっていた。