光の君

□B長い夜
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 ベッドの上で両手の手錠を外された祐麒は、柏木先輩に抱きしめられていた。
 祐麒が泣いてる間、ずっと柏木先輩は謝り続けていた。

 落ち着いた祐麒は疑問に思っていた事を聞いた。

 「どうしてこんな事を・・・」


 「ユキチの事が好きだ。どんなに誤魔化そうとしても駄目なんだ・・愛している。」

 
 
 「俺も先輩は憧れだし、好きですけど・・そういう好きじゃないです。」

 「分かってる。」

 柏木先輩は少し悲しそうに笑った。


 「・・・でも、先輩にキスされると何も考えられなくなるんです。身体も勝手に反応して自分の身体じゃないみたいで。」

 「俺、男好きじゃないのに、あんな事されて嫌じゃなかった・・本気で抵抗出来ない自分がよく分からない。」

 「それなら・・・」

 祐麒の目を手で優しく覆いながら、

 「もう何も考えなくてもいい。ユキチは僕に無理矢理抱かれているんだ・・」

 そう言うとバッグから黒い布を取り出して祐麒に目隠しをした。
 両手は紐で軽く縛られる。嫌がればすぐに解けるようにしてあった。

 そして再び脳が溶ろけるようなキスをしてきた。
 
 「あっ・・・先輩・・・だめ・・・はぁっ・・・」

 耳や首筋を舐められて祐麒の口から甘い声が漏れる。

 「見えない方が集中して感じる?」

 「そんな事っ・・アッ・・・やめ・・んっ・胸は・・・」

 「そうか、ユキチは乳首が弱いんだな」

 柏木先輩は楽しい事を見つけたように言うと、集中的に乳首を責めてきた。

 「もう・・馬鹿っ・・あン・・・やめろって」

 祐麒の乳首を舌で弄りながら、片手で再び熱を帯びてきた祐麒のソレを上下に扱く。

 「うっ・・・ああっ・・・やっ・・・もう・・!」

 見えない事でさっきの倍の感度となった祐麒は、それだけでイキそうになったが、爆発寸前の所で止められた。

 「ん・・・はぁ・・・はぁぁ・・・どうして・・」

 祐麒は切なげに吐息と漏らす。

 「そろそろ僕の方も限界なんだ・・」

 不意に後ろの方に冷たさを感じた。何か液体のようなものを塗られているようだった。

 「なに・・?」

 「滑りを良くするものさ。」

 続いて後ろの穴に何か異物感があった。

 「やっ、痛っ・・そんなとこ・・触んな!」

 「何言ってるんだ。これからもっと大きいものが入るんだから、指でほぐさないと・・」

 「えぇぇ!!何、そんな事・・・んっ、聞いてな・・いっ!」
 
 男同士でセックスなんて想像もしていなかった祐麒だが、これからどういう事をされるのか分かり始めた。
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