光の君
□B長い夜
3ページ/4ページ
ベッドの上で両手の手錠を外された祐麒は、柏木先輩に抱きしめられていた。
祐麒が泣いてる間、ずっと柏木先輩は謝り続けていた。
落ち着いた祐麒は疑問に思っていた事を聞いた。
「どうしてこんな事を・・・」
「ユキチの事が好きだ。どんなに誤魔化そうとしても駄目なんだ・・愛している。」
「俺も先輩は憧れだし、好きですけど・・そういう好きじゃないです。」
「分かってる。」
柏木先輩は少し悲しそうに笑った。
「・・・でも、先輩にキスされると何も考えられなくなるんです。身体も勝手に反応して自分の身体じゃないみたいで。」
「俺、男好きじゃないのに、あんな事されて嫌じゃなかった・・本気で抵抗出来ない自分がよく分からない。」
「それなら・・・」
祐麒の目を手で優しく覆いながら、
「もう何も考えなくてもいい。ユキチは僕に無理矢理抱かれているんだ・・」
そう言うとバッグから黒い布を取り出して祐麒に目隠しをした。
両手は紐で軽く縛られる。嫌がればすぐに解けるようにしてあった。
そして再び脳が溶ろけるようなキスをしてきた。
「あっ・・・先輩・・・だめ・・・はぁっ・・・」
耳や首筋を舐められて祐麒の口から甘い声が漏れる。
「見えない方が集中して感じる?」
「そんな事っ・・アッ・・・やめ・・んっ・胸は・・・」
「そうか、ユキチは乳首が弱いんだな」
柏木先輩は楽しい事を見つけたように言うと、集中的に乳首を責めてきた。
「もう・・馬鹿っ・・あン・・・やめろって」
祐麒の乳首を舌で弄りながら、片手で再び熱を帯びてきた祐麒のソレを上下に扱く。
「うっ・・・ああっ・・・やっ・・・もう・・!」
見えない事でさっきの倍の感度となった祐麒は、それだけでイキそうになったが、爆発寸前の所で止められた。
「ん・・・はぁ・・・はぁぁ・・・どうして・・」
祐麒は切なげに吐息と漏らす。
「そろそろ僕の方も限界なんだ・・」
不意に後ろの方に冷たさを感じた。何か液体のようなものを塗られているようだった。
「なに・・?」
「滑りを良くするものさ。」
続いて後ろの穴に何か異物感があった。
「やっ、痛っ・・そんなとこ・・触んな!」
「何言ってるんだ。これからもっと大きいものが入るんだから、指でほぐさないと・・」
「えぇぇ!!何、そんな事・・・んっ、聞いてな・・いっ!」
男同士でセックスなんて想像もしていなかった祐麒だが、これからどういう事をされるのか分かり始めた。