小ネタ集

□13thシングル発売記念企画「賛成?反対?朝までカワイイテレビ!」
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「賛成?反対?朝までカワイイテレビ!」

(白い画面に赤いロゴが浮かび上がり、軽快なテーマ曲が流れ始める。

そして、画面は暗い部屋に切り替わり、照明が灯ると、そこには討論会のようなセットが組まれており、そのセンターには、スーツに白髪カツラをつけた松井珠理奈が座っている。)


珠:「全国の『朝カワ』ファンの皆様、1ヶ月ぶりのご無沙汰です。
私が司会進行を務めます、松原珠理一朗(まつはら じゅりいちろう)です。(一礼。)

さて、この番組では、各界を代表するパネラーの皆様にお集まりいただいて、世の中のありとあらゆる問題を語り合っていただきます。

早速、今回のパネラーの方々にお入りいただきましょう。」

松原の言葉と共に、セット後方の入口にスポットライトが当たる。

珠:「まずは、ストレス社会に生きる人々の心の拠り所、宗教代表、大矢真那さん!」

真:「みんなみんなに安らぎをお届けできるよう、精一杯努力します。」

白いワンピースにベールをかぶった大矢。

珠:「続いて、どんな問題も「男らしく」ズバッと斬る、イケメン(?)代表、中西優香さん!」

中:「......いやいや、私女だって。
衣装も、勝手にこんなの用意されてたし。

しかも、(?)ってひどくない?」

などとツッコミを入れながら登場する、スーツにハットの中西。

珠:「世の中、時には辛口な意見が必要な時もある。
辛党代表、松井玲奈さん!」

玲:「なんかこじつけが苦しいような。

って言うか、キャラは普通でいいんですよね?」

セーラー服に緑のジャンパーという、「ゲキカラ」スタイルの玲奈。

珠:「現代の若者たちの代弁者、イマドキギャル代表、石田安奈さん!」

石:「はーい!
皆さ〜ん、率直な意見言っちゃってもイーデスカ?」

「いいです、いいです、いいですよ!」

やや露出度高めの服装の石田が問いかけると、観覧席から人々が返す。

珠:「この地球上に生きているのは人間だけじゃない!
動物目線代表、高柳明音さん!!」

高:「どんな問題でも、文字通り「鳥瞰的視点」でバードウォッチングしちゃいますよ〜!!」

黄色い鳥の着ぐるみで登場する高柳。

珠:「趣味で培った幅広い知識が武器の二次元代表、古川愛李さん!」

愛:「......なんか、その言い方だと古川が二次元の人間みたいだな。
皆さん、私は三次元ですよ!」

いかにも絵描きをイメージさせる衣装に、タブレットを携え登場する古川。

珠:「これこそ、世界平和への最高の近道!
社会を照らす「絶対正義」にして、この企画に来るべくして来たかわいい代表、向田茉夏さん!!」

向:「討論とか苦手なんですけど、やれるだけやってみます。」

彼女の代名詞とも言える『フィンランド・ミラクル』の衣装で現れた向田に、

玲:「まなつうぅぅぅぅぅぅ!
かわいいよおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!

茉夏は、何も喋らなくても、ただそこにいてくれればいいんだからねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

テンションが最高潮に達する玲奈。

珠:「玲奈さん、落ち着いてください。
あまりに度が過ぎるようだと、退場していただくことになりますよ。」

玲:「すいませんでした。」

珠:「ずいぶん素直ですね?」

玲:「だって......、あんなにかわいい茉夏が目の前にいるのに、見られなくなるなんてもったいないじゃないですかあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

珠:(本当に大丈夫だろうか......?)

心の中で頭を抱える松原。

珠:「続いての紹介に移りましょう。
東からの刺客が、尾張名古屋に満を持しての殴り込みだ!
関東出身代表、大場美奈さん!!」

美:「......なんかすごくざっくりしたジャンルのような気が。
これって、やっぱり私が可愛すぎるからいけないのかな?
ほんと、かわいくてすいません!!」(←AKB48SHOW!ネタ)

『美しい稲妻』の衣装で現れ、カメラ目線で語り出す大場。

珠:「被害妄想キャラはコントの中だけにしておいてください。」

石:「そういえば、みなるんがアイスのCMに出てた時の犯行動機も、「みんな自分とアイドルとしてキャラがかぶってるから」だったよね!」

珠:「いっそのこと、大場さんは、関東出身代表改め、「勘違いキャラ代表」ということでどうでしょうか?」

美:「いやいや、確かにジャンル分けがざっくりしてるとは言いましたけど、それはそれでなんか嫌だな......。」

難色を示す大場。

しかし、

真:「それ、いいかもしれませんね!」

愛:「確かに、その方が具体的だよね。」

向:「あはは、おもしろ〜い!」

玲:「あぁ、笑ってる茉夏、やっぱり最高......。」(←うっとり)

ノリノリのパネラーたち。(約一名何かがズレているが、気にしてはいけない。)

珠:「それでは、ここで今いるパネラーの皆さんにジャッジをしていただきましょう。
「大場美奈は、「勘違いキャラ代表」で行くべきだ」というテーマに賛成か反対か、目の前の札を上げてください。

......お願いします!」

美:「ちょっ、ちょっと、それ、まだ早いでしょ!?」

勝手に話が進んでいることに焦る大場。
その様子を気にも留めず、7人のパネラーが上げたのは......。

珠:「賛成、賛成、賛成、賛成、賛成、賛成、賛成!
満場一致で、賛成です!!」

美:「う、うそ......、おかしいでしょ!?」

その間に、スタッフが大場の座席のネームプレートに紙を貼って修正していた。

美:「早っ!
なんか納得いかないなぁ......。」

ぶつぶつ言いながら着席する大場。

珠:「気を取り直して、紹介を続けましょう!

何物にもとらわれない自由な発想力が、時に斬新な打開策を産み出す......、かも?
天然代表、木崎ゆりあさん!」

ゆ:「皆さん、衣装は「これ」ですけど、私は『くるくるぱー』じゃないですからね!!」

あのAKB48の小林香菜の代表曲、『くるくるぱー』の王冠、マント、ネギの三点セットを身に付けた木崎。
かつて小林本人に認められ(?)、ネギを託されたこともある彼女に相応しい衣装と言えるだろう。

珠:「私を愛してくれる皆さんのために、最高の解決策を一本釣りしてみせます!
釣り師代表、須田亜香里さん!!」

須:「......って、これ、違いませんか?
なんかおじさんみたいじゃないですか〜!
どうせなら「釣りガール」の方がよかったのに〜!!」

なんと、須田の格好は、ウインドブレーカーにキャップと釣り竿、クーラーボックスという、休日に出かける男性のような本格的な釣りスタイルだった。

珠:「年下だからってなめんなよ!
ksgk代表、木本花音さん!!」

花:「私、そんなにくそガキですかね?」

代表曲の一つ『わがままな流れ星』の衣装をまとった木本。

珠:「本当かどうかはさておき、まぁ「かのん」な限りksgkっぷりを追求してみてください。」

花:「面白くねーよ、バーカ!」

松原のダジャレにすぐさま噛み付く木本。

珠:「それだけ反応できれば十分じゃないでしょうか......?

続いて、一人になって初めて見えるものがある、ぼっち代表、柴田阿弥さん!」

柴:「わたし、別にぼっちじゃないと思いますけど。」

木本同様、『わがままな流れ星』衣装を着た柴田。

珠:「どんな問題でも、真実はただ一つ!
科学代表、菅なな子さん!!」

菅:「討論番組か......、「実に面白い」!」

白衣に眼鏡姿で、すっかりキャラに入り込んでいる菅。

珠:「なんだかんだ言っても、最後は愛が全てを救う!?
セクシー代表、古畑奈和さん!!」

奈:「実は私、「先代・セクシー担当」の方と誕生日が一緒なんです。
この衣装も、一度着てみたかったんですよ〜。」

『眼差しサヨナラ』の青い衣装をまとった古畑。

珠:「それでは、最後、15人目のパネラーを紹介しましょう。

彗星の如く現れた、期待の新人!
その少女、全てが未知数......。
超新星枠、北川綾巴さん!!」

綾:「よろしくお願いします。」

ベージュのブレザータイプの制服でやってくる北川。
軽く会釈して彼女が席に着くと、

珠:「今回はこのメンバーでお送りします。

まずは、パネラーの皆さんの中で、ぜひこのテーマで話し合いたい、と思う話題をお持ちの方はいらっしゃいますか?」

松原の問い掛けに、玲奈の手がスッと伸びる。

珠:「......それでは玲奈さん、お願いします。」

一抹の不安を抱きつつ指名する松原。

玲:「今回提案したいテーマは......、「向田茉夏こそが天使である」です!
まぁ、聞くまでもなく結論は明らかですけどね!!
万が一異論があるって言う方がいるなら......、「冷静に」話し合いましょ?

うふ、うふふふふ、あはははは......!」

いつの間にやら、机上に用意されたメモ用の「鉛筆」を握り締めている玲奈が笑い始める。

珠:「それでは、ここで視聴者の皆さんから寄せられたテーマの議論に移りたいと思います!!」

慌ててコーナーを切り換える松原。

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