ハイキュー!<短編>
□はんぶんこ〈影山〉
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「105円です」
105円きっかり渡し急いでコンビニをでてあの人を探す。すると信号を一個挟んだ所にはあの人立ってた。
どうやら信号待ちをしているようだ
俺はダッシュでその背中を追いかける
「スンマセン!」
「?」
やっと追いついた。
あ、歩くのはやっ…
息を整えて深く深呼吸する。
「あ、あの…これ」
俺は手に持っていたコンビニの袋をずいっと前に差し出す
「?」
「これ、俺のために譲ってくれたんスか?」
「……あぁ〜ピザまん?違うよ。ただの私の気まぐれ」
気分屋だからさ〜と自分を指差して崩れた笑顔を見せる
絶対うそだ
「でも、一度は食べたいと思ったんですよね」
「大丈夫だよ。私にはあんまんがあるし」
そう言って彼女は自分の袋からあんまんを取り出した。
「でも!」
思わず感情的になる。
なんだか凄くイヤだった
俺のあの本音の一言でこの人は自分の食べたいって思ってたものを変えなきゃいけなかったのが
しかも女子から…!
これを俺のプライドが許さなかった。
「っ〜…」
なにも言い出せないでいる俺に困ったような顔で眉をしかめている彼女は
いきなり明るい表情で手をポンと叩いた
「じゃあさ、………」