年上マネージャー

□第二話
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*第二話












早2週間が経った。



クラスメイトたちとはもうすっかり仲良くなった琥珀は毎日多忙だった。

それは人気者ゆえの苦労、と言えるだろう。

ほぼ毎日、掻っ攫われるように遊びに誘われるのだ。




『ふわぁ〜あ』




気の抜けた様子で欠伸をひとつ零した琥珀。

それを見て梶山は心配そうに琥珀を覗き込んだ。




「大丈夫か?」

『うん?何が』

「何が、て…。放課後、あいつらに連れまわされて疲れてんじゃないの?面倒なら断ればいいのに」

『そんなことないよ。毎日充実してて楽しいよ?』




そう言って無邪気に笑う琥珀に、梶山の頭に「お人好し」という言葉が浮かんだ。

本人は分かっていなのだろう。

だいたいの者が琥珀というブランドを傍に置いておきたいだけの醜い私欲で、琥珀が断らないをいいことに利用しているというこを……。



そう考えて気が重くなった梶山は「はぁー…」とため息をついて項垂れた。





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