愛されたいだけなの…
□そして…
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バタ、バタ、バタっ、ガチャン!
「雨水!!」
テニス部の皆が来てくれた。
「どうしたの!?」
「椿、せんっぱいがぁ、あんたっなんかぁ消えろって言って…」
!?
「どうゆうことだ!?」
真田先輩が椿先輩に向けて怒鳴った。
「わ、私は何もしてない!」
「じゃあ、なんで雨水はないているんですか?」
「それは…」
椿先輩は黙ってしまった。
沈黙。
「もう、いいよ。」
「椿さん、君には失望したよ。」
そんなぁ、
椿先輩の悲痛の声が聞こえる。
しかし、もうどうにもならないことだ。
「雨水、その格好じゃあ寒いだろう?保健室にいこう。」
「え?でも、先輩が…」
いいから、といいながら私の腕を掴んでドアノブをつかんだ。
「皆、今日はもう解散だ。」
「だが、」
「解散だって言ってるでしょ?聞こえないの?」
幸村先輩の声がやけに大きく響いた。
「…。」
皆納得したようだ。
「じゃあ、俺は雨水連れてくから。椿さん、マネは続けてもいいけど、雨水には近づかないでくれ」
じゃあ、と言って私と幸村先輩は部室を出た。