青春の彼方

□第5Q 練習試合・海常戦
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最後の最後に火神のダンクが決まった。




【誠凛 100-98 海常】





勝ったのは





誠凛。









「うわぁあぁあああ!!
誠凛が!?勝ったぁああ!!!」


I・H常連校に練習試合とはいえ、誠凛が勝ったことに体育館中が盛り上がる。
ベンチではチームメートが互いに喜び、リコと真白は安心したようにコート上の選手達を見る。


「嬉しい通り越して、信じらんねー」


日向達も試合が終わり、笑みが溢れる。


「うおっ……しゃあぁあーーー!!」


火神は"キセキの世代"のいるチームに勝てたことがよほど嬉しかったのか、雄叫びを上げる。
常に無表情の黒子も黄瀬に勝利したことで薄く笑みを浮かべていた。

反対に海常の選手達の雰囲気は沈んでいた。
黄瀬は呆然と立つ。


「負け……たんスか?」






生まれて……初めて……負…






「あれ?あれ?」


ポロポロと黄瀬の目から涙が流れる。
帝光時代にはあり得なかった敗北の感覚に黄瀬は戸惑う。
そんな黄瀬の様子に火神と黒子、そしてコート外から真白がジッと見ていた。


「っのボケ!
メソメソしてんじゃねーよ!!」

「いでっ!」


そんな黄瀬の背中に蹴りを入れる笠松。


「つーか、今まで負けたことねーって方がナメてんだよ!!シバくぞ!!

そのスッカスカの辞書にちゃんと"リベンジ"って単語追加しとけ!」











コートに選手達が並ぶ。


「整列!!
100対98で誠凛高校の勝ち!!」

「「ありがとうございました!!!」」


こうして誠凛高校は見事勝利を勝ち取り、帰る準備をし始めた。



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