企画
□あと7日!
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7月1日(月) 晴
『おかえり!パウリー!』
この部屋の主であるパウリーの帰宅に、
わたしは笑顔で出迎える
「おかえり!じゃねぇ!お前らついに合鍵作りやがったな!!」
パウリーは「ただいま」はおろか、
「今すぐ帰れ!」と怒っている
「うるさいぞパウリー。お主にはやらんぞ、ひな特製唐揚げ!」
後ろから来たカクの台詞に、
パウリーが「う…」と言ったのを
わたしは見逃さなかった
『ああもうパウリーかわいい!!!食べちゃいたい!!!』
そう言いながら抱きつけば、
パウリーは真っ赤になって「破廉恥!」と一言
いつも同じ反応だけど、可愛くて仕方がない
「おい、メシが冷めるだろうが」
「くるっぽー!」
部屋の奥から姿を現したのはルッチ(とハットリ)
何気にこいつが一番、晩御飯を楽しみに待っている気がする
「もちろん、ひなは俺のとなりだ」
『却下!わたしはパウリーのとなりに決まってんでしょ!』
そしてこいつは何故かわたしのことが大好きらしい
正直言って気持ち悪い
いつものように、パウリーのとなりにわたし
ルッチのとなりにはカクが座り、
いつものように4人でわたしの作った晩御飯を囲むのだった
パウリーの誕生日まで、あと7日!
(おいルッチ、唐揚げタッパに詰めてんじゃねぇ)
(うるさいっぽー!持って帰って食べる!)
(わはは!また始まった!!)
(パウリーの為にだったらいくらでも作るけど!)