企画

□あと4日!
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7月4日 (木) 雨


やだなぁ、今日は雨かぁ…
と、まだ誰も来ていないパウリーの部屋から外を見る
わたしが帰ってくるときはギリ降ってなかったんだけど、

(みんなきっと、傘持ってってないよね?)

みんながいないと暇だし、
ということで、わたしは2つしかない傘を掴み、駅へと足を向かわせた




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「あ?ひなじゃねぇか」

駅から1番最初に出てきたのは、意外にもパウリーで
『今日は早いんだね』
と言えば、
「ああ、アイスバーグさんが雨だから早く帰れって言っててよ」
と返ってきた
アイスバーグさん、相変わらずテキトーな人だな、とちょっと笑ってしまった


「で、お前はここでなにしてんだ?出掛けんのか?」
と、パウリーが聞いてきたので
『みんな傘持ってってないかと思って』
と気が利く子アピール
「なんだ、お前意外と気ィ利くんだな」
と、失礼なことを言われた気がするけど、頭を撫でてくれたから気にしないことにした


『あ、ねぇパウリー』
そういえば、と名前を呼べば、「ん、なんだ?」と振り向くパウリー
ああもう何しても可愛い!

『パウリー、8日休みだったよね?デートしよ!』
「はぁ!?でっ、デート、って……普通にでかけるって言えよ!破廉恥だ!」

まぁ予想通りというかなんというか

『デートだよ!わたしパウリーのこと大好きだもん!ちゃんとオシャレしてくし!』
そう強く言えば、面食らったような顔をしながらも顔を真っ赤にするパウリー

「だ、だ、大好きって、んな簡単に言うんじゃねぇ!」
『それ、ルッチに言ってやってよ』

それに、大好きなのには変わりないから
まぁ別に、付き合いたいとかは思わないけど
出来ることならこのままずっと、4人でいたいな、なんて我が儘だよね

ふぅ、とため息を吐けば、
「お?パウリーにひなじゃないか!どうしたんじゃ?」
とカクの明るい声
『カクー!おかえりー!』
そう言いながら抱きつけば、カクは「どうしたんじゃーひなー。可愛いのぅ」
と素直に頭を撫でてくれる
カクはほんとにわたしのキュンポイントを解ってらっしゃる!

「何してるカク。俺に代われ」
いつの間に来たのか、ルッチがカクの背後に立っていた
『並ぶな、変態』
そう言い捨てれば、パタパタとハットリが飛んできて、わたしの肩に留まった

『ほら、ハットリも飼い主が変態だから嫌になったんじゃないの?』
笑顔でそう言えば、カクもパウリーも「違いない」と笑みを溢した


うん、やっぱり、
ずっと4人でいたいな




パウリーの誕生日まで、あと4日!



(よし!今日はキムチ鍋にしよう!)
(おっ、いいのぅ!)
(こんな暑い日に鍋とか馬鹿か)
(わたしが作るんだから文句いうな!)
(俺はドSな晩飯を作るひなも好きだぞ)
(うるせードMが)





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