企画
□あと３時間！
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7月7日 (日) 晴
時刻は夜9時
真っ黒な空には、天の川が綺麗に見えている
『はい、短冊！』
そう言いながら4枚の短冊を目の前に出す
「短冊、か。わし保育園で書いたんじゃがいいんだろうか？」
『いーのいーの！気にしない！』
そうか！と納得した様子のカクに、オレンジの短冊を渡す
「短冊とか書く歳かよ」
『書くだけ書けばいいじゃん！借金減るかもよ！』
借金減るかも、という言葉に、渋々承諾したパウリーには青い短冊
「俺の願い事は決まっている」
『あーはいはい』
むしろ書く気満々なルッチには紫の短冊を渡した
そしてわたしの手に残ったのは、赤い短冊
みんなはお酒を片手に
わたしは烏龍茶を片手に思案する
そして、サラサラっとお願い事を短冊に書き記した
(ずっと4人でいられますように―――)
パウリーの誕生日まで、あと３時間！
(ひな、お主は本当に可愛いやつじゃのぅ)
(！見たの！？)
(見てしもうた)
(なんだ、カク。ひなはなんて書いてた)
(ルッチうぜぇ)
(安心せぃ。誰にも言わん)
(カク様ー！！！)