企画

□あと0日!
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「まだなんか買うもんあんのか?」
『いや、別に無いけど…』
「なら、もう帰ろうぜ。あいつらもう帰ってきてんじゃねぇか?」

確かに、いつもならもう帰ってきてる時間
だけど、もうちょっと……


『あ、ねぇ、じゃあ最後にそこのカフェ入ろう』
「あ?あぁ、いいぜ」


不自然な誘い方にも、パウリーは疑いもせずに答えた
騙してるわけじゃないんだけど、なんだか良心が痛む……




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『やー可愛い!こうゆうの大好き!!』
たまたま入ったカフェだったけど、
ケーキがかわいくデコレーションされていて
パウリーを差し置いて1人、テンションを上げていた


「ほら」
パウリーの声に顔を上げれば、
ケーキの乗ったフォークを差し出していて
『え、パウリーも甘いの好きでしょ?いいよ!』
パウリーの誕生日だから貰っちゃ悪いし!
「いいから食えって!」
強い口調だけど、すごく優しい顔をしていて
なんだか少し、照れてしまった


『ありがとう』
と言いケーキを口に入れれば
広がる甘いクリーム
しかもイチゴも入ってる
『おいしいー!』
「はは、よかったな」
パウリーは笑いながら、わたしの頭をぽんぽん、とたたいた
ほんと、こいつが彼女を作らないのが謎だ、モテるのに





『あ、そろそろ行こっか』
時計が5時を回った
5時半頃にカクの部屋へ行く計画なので、わたしは残りのケーキを急いで口に詰め込んだ
「そんな急がなくてもいいんじゃねぇか?」
と苦笑いで言われたけど、
カクもルッチも何気に楽しみにしてたから、早く帰りたい


『いいから行こ!ご馳走さまでした!』




二人だけで、ちゃんと準備できてるかな?




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