短編

□私の色
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「名前じゃないの!良い物あげるわん♪」

自分の部屋に戻ろうと廊下を歩いていたらそう言って狂犬ねぇに呼び止められた
良い物ってなんだろう?


『狂犬ねぇ、良い物ってなぁに?』
「ふふふっ!これよ、飴ちゃん!綺麗でしょ?」


そういって渡された色とりどりの飴たち
なんとなく、十二統領の皆みたいだなって思ったりした


『ありがとう、狂犬ねぇ!』
「いいのよん、可愛い名前ちゃんにはなんでもあげちゃうわ!!」


なんて話して思ったんだけども一人で食べるにはあまりにも数が多すぎる


『狂犬ねぇ、これ皆にも分けてあげてもいいかな?』
「あら、独り占めしないの?」
『折角狂犬ねぇがくれたけど、私一人じゃ多いしそれにこんな綺麗だから皆にも分けてあげたいの!駄目、かな・・・?』
「いいに決まってるでしょう、もう!名前ちゃんたら良い子ねぇー!!」


そういって狂犬ねぇに頭を撫でられる
狂犬ねぇに撫でられるの好きだなー・・・


『じゃあ、早速みんなに渡してくるね!!ありがと、狂犬ねぇ』


そういって誰かいないかな、と屋敷の中を一人歩き出した

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