短編

□無欲の勝利
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「あ、あの、名前さんっ・・・!」


そう後ろから蜜蜂に声を掛けられ、名前は足を止めた。


「おー、お疲れさま。蜜蜂君も今から帰り?」

「はい・・・その、名前さんっ!良かったら、あ、明日、映画見に行きませんか?」


しどろもどろに言いながら蜜蜂がカバンから二枚のチケットを取り出す。


「行く行くっ!いいの?」

「勿論っ!じゃあ、明日授業終わったら校門の前で待ってますから」


それだけ言って嬉しそうな表情をして蜜蜂は駆けていった。




 

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