□第1章
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〜美翔side〜
山本くんとこうちゃん、拓司を引き連れお買い物。
だけど拓司はなんだかご機嫌斜め…
「伊沢さんもしかして…嫉妬ですか?」
あー、そういうことね。
本当は2人きりで買い物に来るつもりだったと。
よしっ、それなら
「ねえねえ、拓司?私と2人きりじゃないのは不満?今晩いっぱいイチャイチャしてあげるから、ダメ?」
耳元でこっそり呟いた。


「ん?えっ!美翔さん!俺のこと拓司って…」
「そうだけど。何か?」
「初めてですよね?下の名前で呼んでくれたのって!」
「んー、まあそうね。」
「よっしゃ!」
「そんなに喜ぶこと?」
「嬉しいに決まってるじゃないですか!」
「こんなことで喜んでどうするのよ(笑)今晩持たないぞー」


「あのー、お二人さん?」
「僕達もいるんですからね〜イチャイチャはお家でどうぞ。」
あーあ、怒られちゃった(笑)


その後も拓司は買い物かごを持ってくれるし買い物袋も持ってくれるし。
優しくって王子様って感じ❤️
そんな姿を見た2人が口を開いた。
「伊沢さんどうしちゃったんでしょうね?」
「えっ、何かおかしい?拓司、私の前だといつもこんなんよ。」
「「はぁ!?」」
「ん?2人ともどうしたの?」
「いや、だって伊沢さんってクイズ至上主義みたいなとこあるし彼女の誕生日とか記念日は忘れるしデートに遅刻はざらだし。」
「あー、聞いたことはある。」
「美翔さん不安じゃないんですか?」
「どうして?」
「えっ?」
「不安も何も“惚れた方の負け”なんて言葉があるでしょ?だから大丈夫。」
「美翔さんって伊沢さんの事めちゃくちゃ信頼してますね。」
「まあね〜だってこの逢えない数年思い続けてくれたんでしょ?だし、拓司の性格考えたら簡単にめげるとは思わないもん。」
「それもそうですね。」
「あっ、伊沢さん顔真っ赤(笑)」
「うっ、うるさい!」
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