雅華平安〜夢幻の日々〜

□シングルマザー?
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「「「いただきます」」」



よしっ、本日3回目にしてようやくゆっくり食事ができました。
あ〜あ、お米とカレーは空っぽ…
普段より多めに作ったんだけどね。
まあ、でも、うん、そうだよね。
平安の人たちだもんね。
朝ごはんの時点で思ってたけどおかずよりもほぼほぼ主食は「お米」。
まあ、私自身も女性としては食べる量が多い。
と、いうのも理由だとは思うけど。



今日だけでお米2升消えましたよ、、、
はははっ、乾いた笑いが止まらない…



とはいえ、まだまだ皆様食べ足りないみたいだし…
あっ、そうだ!この前美翔から送ってもらったリンゴが余ってたよね。
8人いるし食べちゃうでしょ。
ノコノコとキッチンに向かう。





「蘭子さん、わしも手伝おうか?」
「いいの?それじゃあ、お願いしちゃおっかな。」
重衡くんは私の優秀な助手になりつつある。本当に助かります。
ダンボールを開けてリンゴを取り出す。すると
「ん?これは何じゃ?不思議な形の果実じゃな。」
「何って?リンゴだよ」
「ほぉ、そうなのか。」
???
平安時代にリンゴってなかったのかしら?後でGIONちゃんに聞いてみよう。






ザクッザクッとどんどん切っていく。
あとは綺麗に盛り付けて…よし、出来上がり!
「みんな〜デザートだよ〜」
「「「おぉ〜」」」
皆様お目々がキラキラ。
でもやっぱり
「これは何じゃ?」
うん、だから…リンゴです。



「それは西洋リンゴというものにございまする〜」
おぉ〜GIONちゃんの解説だ〜
「日本には幕末から明治時代にかけて入ってきたみたいですよ。」
「めえじ?それはいつごろじゃ?」
「今から100年くらい前じゃないんですか?ねえ、蘭子さん。」
「うん、まあ、そうね。」
あぁ、GIONちゃん。
そこまで調べたんなら明治が何年前かぐらい調べても…ね。
GIONちゃんの緩さが羨ましいわ。





シャリシャリシャリ
やっぱり美味しい。
美翔が送ってきただけあって甘くて美味しい。
今度お返ししなくちゃ。




2玉剥いたリンゴはすぐに無くなった。
仕方ない、もう1回剥こう。
そうだ!いいこと考えた!



まな板と包丁をキッチンから持ってくる。そしてクルクルと皮を剥いていく。
「さあ、今からリンゴを切っていきま〜す。どんな形になると思う?」
皮を剥V字の切り込みを入れたら…
「はいっ、うさぎさんの出来上がり!」
「「おぉ〜」」
木の葉切りに市松模様、ボーダーだってお手の物。
切るたびにコロコロ変わる皆様の表情が面白くてたまらない。
ふふっ、楽しい♪
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