雅華平安〜夢幻の日々〜

□いざ、街へ!
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〜GIONside〜
ドアを開けて外に出ると皆様のテンションは一気にMAX。
蘭子さんと美翔さんが車を出しに行っているため私1人で皆様のお世話をしなければならない。
皆様それぞれがバラバラに行動するもんだから目が離せないったらありゃしない。
そうでもしなければ道路に飛び出して死人が出そうな勢いだ。


「これが現世の移動手段の車ね。牛車や馬よりもずっと早いの。」
蘭子さんと手分けをして皆様を車に乗せ、シートベルトを締めていく。
「え〜、GION。これはしないと駄目なものなのか?」
「法律で決まってますから。はい、つべこべ言わない!出発しますよ!」


「GION、あれはなんじゃ?」
発車すれば始まるなぜ?何?攻撃。
ものの5分も経たずして私の気力は限界だ。
蘭子さんと交代しながら皆様の相手をしていく。
蘭子さんはものすごくタフな女性だと思う。
私なんて清盛様1人を相手にするだけでも限界だというのに。


さて我等はどんどん進み途中でコンビニに立ち寄ることに。
もちろん平家の皆様は車の中でお留守番ですが…


「GIONや〜なんで儂等は車の中なんじゃ〜💢」
「当たり前ですよ!皆様はあくまで歴史上の人物なんですよ。それが今、現世で現れたら町中が大混乱に陥りますから😠」
「えっ!儂等そんなに現世では有名人なのか?」
「はい、一応は。」
「いや〜、嬉しいな〜喜ばしいな〜。平家の名がこんなに残るとは😏」
一応って言ってるでしょ!しかも大体悪評ですよ!
でも本人達が喜んでいるのに水をさすわけにはいかないし、黙っておくことにした。


そこに
「ただいま〜みんないい子にしてた?」
「「はーい」」
嘘つけ💢散々文句ブーたれてたじゃないですか!何堂々と返事してるんですか😠
「あれっ?GIONちゃん、どうかした?」
「いいえ、何も。」
「そう?ならいいんだけれど。」


コンビニを出て車はどんどん進み、やっとショッピングモールがある街に出てきた。
もうテンションが上がりすぎて何を言ってるのかわかりませぬ…
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