□第1章
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〜伊沢side〜
「どうですか?」
「うーん、全体的なこと言ってもいい?まず全員基本的な姿勢が悪いしあと身体が歪んでる。このままだと下半身へのダメージが大きいね。」
突如として始まった美翔さんによるポージング&ウォーキング講座。
とてもタメになるし楽しい講座ではあるのだが…
いかんせん、近い!近すぎる!
「えーっとね、うんそんな感じ。」
とか言いながら手が腰に当てられてる。
おいっ!そこ!まんざらでもない顔をするな!
「伊沢?何1人百面相してるの?」
「伊沢くんもしかしてヤキモチ?ふふっ、可愛いわね〜ほら、おいで!」
そう言われて美翔さんにハグされる。
美翔さんの方が身長が高いのですっぽりと包まれる。
「ずるい」だの「俺も」だのいう外野には無視を決め込んでやろう。


「あれ〜?もうお昼か〜皆何か食べたいものとかある?簡単なものなら作ったげるよ。」
「いいんですか!?」
「よっしゃ!久しぶりの美翔さんの料理♪」
よく考えると俺もこの間は食べてないので数年ぶりの美翔さんの手料理だ。
「みんなは苦手なものとかある?」
「あっ、僕野菜は…」
「野菜ね。了解。でもさすがに全部なしって訳にはいかないからなんとか工夫するね。今から材料の買い出し行くけど伊沢くんついてくる?」
「行きます!」
「はいはいっ!僕等もついていきたい!」
「いいよ〜人数多い方が楽しいもんね。」
邪魔者が入った……
「伊沢くん、何よムスッとして。もしかして私と2人きりじゃないのが不満?」
「えっ、いや…」
「伊沢さん。もしかして嫉妬ですか?」
「伊沢くん可愛い〜」
「ちょっと美翔さん!」
「いいじゃない、今夜伊沢くん家にどうせ泊まるんだから。その時に思いっきりイチャイチャしよ、ねっ?」
「はっ、ちょ、えっ?美翔さん、マジで言ってる?」
「うん、今日ホテル取ってないし。」
「伊沢さんずるい!だって美翔さんとお泊まりなんて!」
「だって俺“美翔さんの彼氏”ですから。」
「うわー、なんか引くわ…」
「ふくらさんに私も同調。」
「美翔さ〜ん」


「さっ、もうそろそろ行くよ!ついてきたい奴はついてきな!」
「はーい!」
「あっ、ちょっ俺も!」
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