雅華平安〜夢幻の日々〜

□いざ、街へ!
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〜清盛side〜
扉が開いて外に出ると…


鉄の牛車らしき物がものすごい勢いで走っている。これは「自動車」というらしい。


「はーい、みんな乗ってね。出発するよ!」
蘭子さんの車に乗り込み座るとGIONと蘭子さんが何かで儂等を固定し始めた。
「GIONや、これはなんじゃ?動けぬではないか!」
「はい、そのためにしてるんですよ。」
「何故じゃ!儂等は「法律で決まってるんです!皆様ごちゃごちゃうるさいですよ💢」
「GIONちゃん落ち着いて。これはねシートベルトっていって事故が起きた時とかに身体を固定するものなの。」
意味はわからんかったがとりあえず大事なものだとはわかった。
えんじんとやらがかかり車が動き出す。


車はどんどん進んでいき景色も次々入れ替わる。
平安の世にこのようなものがあったらどれだけよかったものか。
と、考えていたらこんびにとやらに着いた。現世での万屋のような店らしい。
じゃが儂等は車に置いてけぼり…
でも儂等がそんなに有名じゃとは。
嬉しい限りじゃ❤


儂等の時代でいう市のようなものか?
沢山の店が立ち並んでる街中に儂等の乗った車は出てきた。
そしていよいよ蘭子さんの言っていた「ショッピングモール」という所に到着した。


「今からエレベーターに乗ります。簡単に説明すると自動昇降機みたいなもんね。」
ピーンポーン ウィーン


Σ(゚д゚lll)
何じゃ!これは!?
自動で扉が開くのか!
やはり現世というのは便利なもんじゃのう。
そしていよいよ店の中へと入る。


自動扉の先には沢山の人々が集うておうた。
先程美翔さんが豆知識のようにゆうておったのじゃが儂が始めた貨幣経済は今でも続いているのじゃという。
さすがは儂。
ところで現世の貨幣はどのようなもんじゃろうか?


まずは儂等が平安の世へ帰るために携帯屋へ行くことになった。
蘭子さんとGIONが入っていった、というわけで儂等も入店。
「お試し用」と書かれた沢山のGIONが使っているような「すまほ」が置いてあった。
適当に突起を探ってるとあっ!電源が入った。


「ふふふっ。あんたたちって本当単純ね(笑)そんなにスマホが楽しいの?」
「うん!」
敦盛が元気よく答えると
「やっぱりあんたたちって面白い🤣」
美翔さんはちょっと意地悪だと思う。
でも本当は優しい人なんじゃろうな。
今だって笑いながらも儂等に優しく使い方を教えてくれている。
こういうのを現世では「ツンデレ」というらしい。なるほどな。
現世でも女性は変わらんのじゃな。
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