小説[リクエスト]

□君との未来は虹色であると願う
1ページ/9ページ

この話はリクエストにより学パロとなっています。苦手な方はご注意ください。












「…あー、だりぃ」
本日最終の講義がやっと終わり、机に突っ伏したままの黒髪の青年がぼそりと呟く。
今年の4月に入ったばかりの大学1年生、グレイである。
「だりぃ、って…いま講義終わったとこじゃん?」
そんなグレイの右隣でさっさとテキストを鞄に詰め終えたロキが苦笑する。

「今日部活休みなんだよなー、俺。どっか行こうぜ」
グレイの左隣から、端からテキストなど用意していなかったナツが、軽そうな鞄を肩に掛けながら言う。
彼は中学高校と変わらずサッカー部所属。人並み外れた運動神経で、先輩達を差し置いていつもエースストライカーの座をものにしてきていた。
入ったばかりの大学のサッカー部でも既に一目置かれる存在であり、エースと呼ばれる日もそう遠くはないだろう。

「ごめんナツ。僕はサークルの飲みがはいってるんだ」
ロキが申し訳無さそうにひらひらと手を振った。
「サークルだあ?お前なんで部にしなかったんだよ。もったいねーなあ、ここのテニスサークルなんて合コンと飲み会しかしてねーだろ」
ナツが口を尖らせながらそう言うと、ロキは途端に自慢げな顔をする。
「そうなんだよ。でも女の子と仲良くなるにはうちのサークルが一番だよ。僕くらいになると、毎日よりどりみどり」
「なんだそれ。興味ねえ」
「そりゃナツにはルーシィがいるもんね?高校卒業したら、君を追いかけてここに入学してくるんでしょ?」
「まあ、な。…グレイ、お前は?野球部」

突然グレイに話を振る。
相変わらず机に突っ伏したまま2人のやり取りを聞いていたグレイは片手をひょいと上げた。
「俺も休みだが、すまん。今日中に提出しろっつう課題をこれから片づけんとだ」
げんなりした顔のグレイを見て、だからだりぃのか、とロキは苦笑する。

「なんだ、誰も空いてねーのか。……あ?なんだてめー、やんのか?ガジル」
「…ああ?うぜーな、てめーはたまたま通りかかった通行人にも喧嘩売ってんのか?」
「んだと!?表出ろよ!」
「上等だコラ」

やれやれまた始まった、とグレイやロキがため息を付いたとき、その場にそぐわない軽快なメロディが鳴った。
「お!」
喧嘩真っ最中のナツがすぐにポケットから携帯を取り出すと、ぱあっと笑顔になる。
「…じゃ!俺帰るからなー、また明日」
そう言って足早にナツは教室を出て行った。

「なんだアイツ、人に喧嘩売っといて」
ガジルがチッと舌打ちすると、ロキがまあまあと宥めた。
「きっとルーシィからデートの誘いでもあったんだね、あれは。…あ、ガジル、時間は良いの?これから部活でしょ?」
「ん、ああ…」
道着を肩に担ぎなおしたガジルは片手を上げただけで去っていく。

「…あいつ、確か空手部だっけ?」
「そうそう、ここらで有名な札付きのワルでめちゃくちゃ喧嘩強いから、高校時代に勧誘されたのをキッカケに始めたらしいよ。そしたらメキメキ頭角をあらわして今じゃ敵なし」
「お前、詳しいな…」
事細かく説明してくれたロキに苦笑しながら、グレイはガタリと立ち上がった。

「じゃ、俺は課題やりますわ」
「ん。頑張れ〜」
手を上げてロキと別れたあと、足取り重くグレイはパソコン室へと向かった。


→→→→

何だか最高に長くなりそうです…
長い目で見守ってやってください(≧Д≦)

大学1年→グレイ、ナツ、ロキ、ガジル、カナ、エルフマン
大学2年→エルザ、ミラジェーン
大学講師→ジェラール、ラクサス
エルザとジェラール、ミラジェーンとラクサスはカップル。

同じ敷地内に高校がある。
高校3年→ジュビア、ルーシィ、レビィ、リサーナ
ナツとルーシィは付き合って長い。
ミラ達は原作同様兄弟姉妹。
ガジルとジュビアは家が隣同士の幼なじみ。

追加設定が決まればまた載せます(^^)
リクエストされた方、そうでない方でも、この設定はこうしてほしい!とか有りましたら教えてください(≧◇≦)
まだ悩み中なので…
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ