小説

□ナンパ撃退
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「ねぇそこのお姉さん」
「可愛いね、ちょっと良い??」

「えッ…!!ジュビア??」
後ろからいきなり肩を掴まれて、慌てて振り返る。

ゆるふわカールにセットされたスカイブルーの髪、大きな瞳、整った顔立ちにスタイル。露出は少ないが体のラインがわかるワンピースは、太もものところに大きくスリッドが入って白い肌を際どく見せている。

二人組の男は、改めて全身を舐め回すように見てから、ジュビアに近づく。
「こんなとこで立って何してるの??暇なら俺たちと遊ぼーよ」

「あっ、い、いえ…ジュビアは、人を待っているので…」
どもりながらも、何とか言えて安堵するジュビア。

「へー、ジュビアちゃんって言うんだー。可愛いねー」
「でもここでしばらく立ってない??そいつ、ひどいやつだなー」
真っ赤になってどもるジュビアをみて、ますます面白くなったのか、一人は肩に手を回し、もう一人は手首を掴み、ジュビアを強引に連れて行こうとする。

「きゃっ…あ、あ、あのっ…離して…っ」

「いーからいーから」
「俺ら良いとこ知ってるよー」

「や、やだ…グ、グレイ様ぁ…!!!」
ぎゅっと涙をいっぱい溜めた目を瞑るジュビア。




「おい、あんたら」
聞き慣れた、でもいつもより低い声が後ろから掛かった。
「まずその手ェ離せよ」

その声の主はそう言って、ジュビアの肩と手首にを掴む手を次々と捻り上げた。

「うわっ…なんだよコイツ…!!」
「ちッ…冗談だよ、誰がこんな女…暇だから遊んでただけだよ…ッ」

負け惜しみの捨て台詞をジュビアに向かって吐き、ブツブツ言いながら去る男たち。


「………」
ジュビアはさっきのナンパ男たちの捨て台詞に少なからずショックを受けていた。
自分では抵抗も何も出来ず、その上愛しい人の手を煩わせてしまった。
大きな瞳に涙をたっぷり溜めながら俯いて動けない。


「…ったく、暇な奴ら。…おい、ジュビア。大丈夫か?なンもされてねェか?」
俯くジュビアに声を掛けるのは、愛しいグレイ。
「…グ、グレイ様、助けてくれてありがとうございます…!!」
やっとの思いで声を絞り出したら、グレイが少し声色を不機嫌に変えて返す。
「お前、ちょっとは抵抗しろよな。俺がまだ来なかったらどーなってたと思う?」
「あぅ……す、すみません…一般の方には魔法も使えず、どうしたら良いのかわからなくて……すみません」
二度も謝り、益々しゅんとうなだれて涙を流すジュビアに、グレイは慌てて「まぁ、俺が遅れたから悪いんだが…」と、小さく呟いた。


「ま、とりあえず無事なんだから、もう泣くなよ。…お前が行きたがってたカフェはどこにあるんだ?早く行こーぜ」
話を無理に変えてくれたグレイの優しさに感激しつつ、「…はいっ!!」と元気に答えたジュビアの笑顔に、グレイは一瞬目眩をおぼえた。

END






〜〜〜
あとがき

こんなんじゃなくてもっとキュンキュンするかっこいいグレイさんにしたい…

最後まで読んでくれてありがとうございます。

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