小説
□Wデート
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次の日。
「よおグレイ。で?昨日は?」
「…何がだよ」
「やーね、ジュビアと先に進めたの?って聞いてるのよー!!」
朝からナツとルーシィが俺の回りにまとわりついてしつこく聞いてくる。
「…うるせー//」
「なによー、じゃあジュビアに聞くから良いわよ」
ルーシィが拗ねてみせたときギルドの戸が開き、ジュビアが顔を出す。
「おはようございます、グレイ様!!ルーシィ、ナツさん。昨日は楽しかったです、また誘ってくださいね」
「おーす、ジュビア」
「ジュビアおはよう!!で?昨日はグレイと何したの?」
挨拶もそこそこに、ナツとルーシィは今度はジュビアを問いつめる。
「昨日ですか?ジェットコースターや観覧車に乗ったり、お化け屋敷に入ったりしましたよ。後はお買い物したりご飯を食べたり…」
「えっ、ちょ、ちょっと待って…本当にそれだけなの?」
淡々と、でも楽しそうにジュビアは話す。
しかしその少年少女のようなただのデート内容に、ルーシィは面食らって聞き返す。
「え?はい、それでジュビアを家に送ってもらってお別れしましたけど…??」
「う、うそぉ…」
がっくりとうなだれるルーシィの横で、ナツは信じられないといった顔で目を見開いている。
「………///」
グレイは目を泳がせながらそっぽを向いた。
ーーそんな簡単にはできねーよ、大事にしたいんだから。
END
〜〜〜
あとがき
読んでくれてありがとうございます
Wデート楽しかったです。
ナツが本能に素直でちょっと先に進んでるナツルーと、奥手なグレイ様で中学生カップルのようなグレジュビなイメージで書きました。