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□涙雨
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薄暗く狭い部屋の天井をジュビアは見上げていた。じめじめとしていて少し息苦しい。



左手は動かない。力すら入ることはない。
左の肩から脇腹の辺りまで、背中は大きな傷が出来ている。血はまだ流れているようだ、どんどん血の気が引いているのが自分でも分かっている。



ふうっ、と小さく息を吐き出して、ジュビアはそのまま目を閉じる。
頭にずっと浮かぶのは、あの人の顔。
最後に見た、愛しいあの人の苦痛の顔。





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