小説[リクエスト]

□憧れ
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注)今回は学パロとなっておりますので、嫌いな方苦手な方はご注意ください。
年齢を合わせなくちゃなのですが、ナツとガジルが年齢不明ということで、2人はグレイと同学年にしてあります。

3年生→エルザ、ミラジェーン
2年生→グレイ、ナツ、ガジル、
1年生→ジュビア、ルーシィ、リサーナ、レビィ
というかんじです。










「おっはよー、ジュビア!!」
昇降口で立ち止まっていた少女の後ろから、明るい声がかかった。
「あ、お早うございます、皆さん」

振り返ったのは水流のような青くウェーブのかかった髪が印象的な少女ジュビア。

そのジュビアに声をかけたのは、彼女と同じクラスでいつも行動を共にしている友達ルーシィ、リサーナ、レビィである。
「こんなとこに立ち止まってどうしたの?」
「あ、いえ…少し緊張してしまって…」
ジュビアはそう言って、手に持っている小さめのバッグをギュッと握りしめた。
それを見た3人は顔を見合わせて、なるほどといったように頷きあった。

「まあ、ここじゃアレだし、とりあえず教室に入ろう?」


4人が去った昇降口に新たな数人の人影が現れる。
「だあぁ、腹減ったなぁぁ…」
「はあ?さっき大量に朝飯食ったって自慢してたじゃねーか」
「登校しただけで消化するとかやべーな」
空腹でうなだれているナツを、ガジルとグレイが呆れ顔で見ている。
この3人、喧嘩っ早い上に腕っぷしにも自信のあるため要注意生徒として学園からは扱われている。

「よーし、このままUターンしてどっか飯食いに行こうぜ」
「…聞き捨てならんな」
ナツの提案にガジルとグレイが反応するより先に、背後から怒りに満ちた声が聞こえてきた。3人はそーっと振り向いてみる。

「授業をサボるつもりか、貴様ら」
「ダメよ〜、エルザに怒られるわよぉ」
案の定そこには、この3人が唯一逆らえない生徒会長エルザと学園のマドンナミラジェーンが立っていた。

「さっさと教室に行って席につかんか!!!!」

エルザの怒号により走って2年生の教室前まできた3人は、入り口に立っている女子生徒に気付いた。

「あれは…」
「あっ!!ぐ、グレイ様、ガジル君、ナツ先輩…お早うございます」
こちらに気付いた少女は、ぺこりと頭を下げた。

「おー!おはよ、お前確かルーシィの友達、だよな?」
「おい、幼なじみだからって学校で先輩に君付けはやめろって何度も言ってんだろーが」
そう言いながらナツとガジルは先に教室に入っていく。

「ジュビアどうした?2年の教室まで来て…危ねぇ奴らもいるから1人でくんなって言ってあるだろ」
軽く睨みながらグレイはジュビアを咎めた。
「す、すみません…これを、グレイ様にお渡ししたくて」

ジュビアは俯きながらグレイの目の前に小さめの鞄をかかげた。

「なんだ?」
「この前約束したお弁当です…今日の朝作りましたから、良かったら食べてください」

それを言う為だけに顔を真っ赤にしているジュビアに目を奪われながら、グレイはさんきゅ、と小さく呟いた。

グレイが鞄を受け取ったことに顔をぱっと輝かせながら、ジュビアはまたぺこりと頭を下げた。
「放課後にまた取りに来ますねっ」
そう言って小走りで廊下を駆けていくジュビアの背中を、見えなくなるまで見ていたグレイは、無意識のうちに頬が緩んでいることに気付いてはいない。


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