小説[リクエスト]

□野獣の本能2
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*小説ページにある〔野獣の本能〕の続きリクエストですので、まだ未読の方はそちらから先にお読み下さい*












「お風呂ありがとう」
濡れた髪をタオルで拭きながら、男物のシャツを身に付けたミラジェーンがリビングへ入ってくる。
「ん」
軽く返事をし、暇つぶしのための雑誌を無造作にテーブルに放るとラクサスは目線をミラへと移した。

「いつものことだけど、やっぱ大きいわね」
ミラは、指先まですっぽりと隠れてしまった袖口をヒラヒラと振ってみせる。
「俺と服のサイズが同じ女は…お断りだな」
「ふふ…確かに」
小さく笑ってラクサスが返すと、ミラは微笑みながらソファに掛けるラクサスの背中にキュッと抱きついた。

「シャンプー変えた?いつもと違ったわ…この匂いの方が私は好きかな」
そう言ってラクサスの首元に顔を埋める。
ふわりと自分の肩口にかかった白銀の髪束を手に取り、ラクサスはおもむろに弄りだした。
「お前が好きそうだから買った」
「…ありがと」
照れを含みながらミラが微笑み、続けて今度は悪戯っ子のような笑みを見せる。
「明日誰かに気づかれるかな?おんなじシャンプーの匂いがする、って」
「…別に今日始まったわけじゃないだろ?同じシャンプー使うのは」
「まあ、そうだけどね」
ミラは笑顔を崩さないまま、ラクサスの真横まで回り込みソファーに腰掛けた。

「…色恋のことはよくわからねーが、独占欲ってぇのは男の方が強いんだ」
「え?」
顔をほのかに赤らめながらぼそりと言う彼を見、ミラは小首を傾げた。
そんな彼女の髪を一束掬い、己の鼻に近付ける。
「こいつは俺のだから手ェ出すな。そう周りの男どもに主張してんだ」
「…ふふ。匂いで主張なんて、犬のマーキングみたいね」
「似たようなもんだ」
そう言うとラクサスは、髪を弄んでいた手をミラの後頭部まで持って行き、自分へと引き寄せた。
そのまま軽く口付ける。

そっと離れると、ミラは惜しむかのように今度は自分から唇を重ねてくる。

「…野獣を煽っていいのか?」
「いいのよ、貴方なら」

妖艶に微笑む美女を数秒見つめた後、野獣は優しくソファーへと押し倒した。




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