小説[リクエスト]
□野獣の本能2
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窓から差し込む月明かりに照らされ、ふと目が覚めた。
自分のものではない規則正しい寝息が聞こえ視線を落とせば、腕の中で愛しい彼女が穏やかな寝顔を見せている。
これ以上の幸せがあるだろうか、そう考えると、情けなくも泣きたくなってきた。
(こいつ無しじゃ、俺はもう生きていけないな)
そう心の中で言ってしまうと、無性に愛しく、さらに不安になってきて無意識のうちに腕に込める力が強まっていたようだ。
「ん……ラクサス…?」
ミラがぼんやりと目を開いた。
「悪い、起こしたな」
「ん…大丈、夫…」
ぼんやりと微笑む彼女の頭を撫でてやる。
「ラクサス…あったかい」
するとミラは俺にぎゅっとしがみつき、頬を擦り寄せてくる。
「だいすき」
普段もストレートに愛情を表現してくるミラジェーンだが、今は寝ぼけているのかいつにも増して幼く無防備だ。
「…愛してる、ミラジェーン」
柄にもなくそう言ってやると、ミラはにっこりと笑顔を見せた後、再び規則正しい寝息を聞かせ始める。
恋人にこうも甘えて擦り寄られると、男のもうひとつの感情が沸き起こらなかった訳ではない。
ただ、今日は腕の中の美女の寝顔をずっと見つめていたい。
朝、太陽が昇ったら、またいつもの大輪の花のような笑顔を俺の隣で咲かせてくれ。
それまでは、、
「おやすみ、ミラ」
END
〜〜〜
あとがき
読んでくれてありがとうございます(*^^)
甘くなったかな、、不安(;_;)難しい〜
またご意見ご感想を頂けると嬉しいです(^^)