短編
□≠な関係
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「ちょっと…!なんであなたがここにいるのよ!!?」
「それは私のセリフだ。」
ナナリーが困っていたところを、偶然通りかかったカレンが助けた。
それはほんの些細な事なのだが、どうしてもお礼がしたいと言うナナリーにより、二人でお茶をすることになったが…
「ここはアイツの…ルルーシュの部屋のハズよね?どうしてゼロの愛人と噂されてるあなたが、のんきにピザなんか食べているのよ!?っていうか、何?その格好!!」
ナナリーにルルーシュも帰ってきているハズだから呼んでくると告げたはいいものの、いざドアを開けたらその中にはYシャツ1枚でくつろぐC.C.。
黒の騎士団として活動している時以外の場所でC.C.と出逢ったのは初めてだったカレンは、予想外の出来事に頭がついていきそうもなかった。
「お前には関係ないだろう?私がピザを食べるのは自由だ。それに、お前こそなんだ?ノックもせずにいきなり…」
「いきなりじゃないわよ!!勝手に開いたの!!」
「どうしたんですか?カレンさん…」
病弱なはずのカレンが、大声で何か言い争っているようだったので、不審に思ったナナリーがそこへやってきた。
「あぁ、ナナリー。久しぶりだな」
「その声、C.C.さんですか?お久しぶりです。カレンさん、この方お兄様の恋人のC.C.さんです」
「こ…恋人!?」
「将来を誓い合った仲なんですもんねw」
「あぁ、そうだ」
(信じられない…っ!)
心から尊敬し、ましてや恋心まで抱いている男・ゼロ。
そのゼロの隣にいる女・C.C.には、愛人ではないかと言う噂もあり、カレンは彼女に嫉妬していた。
しかし、ゼロが選んだのだから仕方がないと自分に言い聞かせてきたカレン。
そのカレンの想いを、今踏みにじられた。
(ルルーシュの恋人って…)
「C.C.あなた二股かけてるのね!!?」
「は?」
カレンの頭には、ゼロ=ルルーシュという方程式が成立することはなかった。